
「プロボックスって、実際どうなんだろう」——買うかどうか迷って、この記事にたどり着いた方が多いと思います。
私は4年前、迷った末に中古のプロボックスを買いました。今も乗っています。この記事は、プロボックスに4年乗って分かったことの記録です。
先に言っておくと、この記事は「プロボックスは最高です」という話ではありません。買う前に覚悟していた欠点は、4年経った今も1つも消えていないからです。それでも乗り続けています。その理由を書きます。
💡 この記事でわかること
プロボックスを買う前に不安だったことが、4年でどうなったかがわかります。そのうえで、買う前に必ず自分の体で確かめておくべき4つをお伝えします。4年所有した立場から、良かったことも、消えなかった欠点も正直に書いています。
🚗 この記事の結論
試乗で分かる欠点を許容できるなら、買っていいと思います。理由は単純で、乗って感じる欠点は慣れることはあっても消えない一方、良さのほうは所有してから増えていくからです。私の場合、買う前に覚悟していた欠点は、4年経っても消えませんでした。それでも乗り続けているのは、乗ってからでないと分からない良さがあったからです。
🎯 私がプロボックスにたどり着いた判断基準

スノーボードのための車として、私は次の条件で探しました。
- 布団を敷きっぱなしにしても、板や着替えを積める荷室(スノボ遠征のたびに車中泊をするうえ、布団とは別にスノーボードの板やウェアも積むので)
- しっかりした4WD(雪道を走るので。生活四駆ではなく)
- 高速道路での走り(高速道路でも、ガンガン走ってくれること)
- 運転席の窮屈さがないこと(軽自動車やコンパクトカーと比べて)
- 購入金額と維持費(どちらも高すぎないこと)
- 見た目(それなりに小洒落ていること)

ここで言う生活四駆は、4WDが付いてはいるものの、性能はそこまで高くない車のことです。腕時計の「生活防水」と同じで、備わってはいるけれど、それを売りにしているわけではない、おまけに近い位置づけです。私が求めていたのは、雪道でしっかり頼れる4WDでした。
💡 調べて分かった、プロボックスの4WDの正体
🔍 この記事を書くために調べて、4年乗っている私も初めて知りました

「4WD」と書いてあれば、どれも同じだと思いますよね。私もそう思っていました。
ところが調べてみると、プロボックス(50系)の4WDは、仕組みでいえば「生活四駆」と同じ仲間でした。「生活四駆ではない4WD」を条件に選んだ私にとっては、4年目の意外な発見です。
■ 4WDには、大きく2つの仕組みがあります
- 滑ってから後ろにも力を送るタイプ:ふだんは前のタイヤだけで走り、前のタイヤが滑った時に、後ろのタイヤにも力を送ります。生活四駆と呼ばれるのは、このタイプです。
- いつも4つのタイヤで走るタイプ:センターデフ(前と後ろのタイヤの回り方の差を吸収する部品)を使って、いつも4つのタイヤ全部に力を配ります。
重い台車を2人で運ぶのと同じです。最初から2人で押すか、前の人が押しきれなくなってから後ろの人が手を貸すか、の違いです。
■ プロボックスはどちら?
2002年のトヨタの発表資料では、名前は「Vフレックスフルタイム方式」です。名前に「フルタイム」と入っていますが、中身は「ふだんの直進ではFF(前輪駆動)に近く、滑りやすい路面やカーブでは後ろのタイヤにも力を配る」仕組みです。「V」は、ビスカスカップリング(中の粘りけのある液体で前後のタイヤをつなぐ部品)の頭文字です。
つまり、名前はフルタイム、仕組みは「滑ってから後ろにも力を送るタイプ」です。
それでも、このあと「① 4WDのタフさ」で書くとおり、私のプロボックスは雪の坂道をグイグイ登ってくれます。仕組みの分類だけで「雪に弱い」とは決めつけられない、というのが4年乗った実感です。
■ もう1つ知っておきたいこと:4WDでも、止まる距離は縮まらない
JAF(日本自動車連盟)が2018年に、踏み固められた雪道で、新品のスタッドレスタイヤを履いた4WD車2台と2WD車2台を比べています。
- 勾配20%の登り坂:4WDは2台とも登り切り、2WDは2台ともスリップして登れませんでした
- 平らな道で、時速40kmから急ブレーキ:どちらも20〜22mで止まり、ほぼ差はありませんでした
- 下り坂(勾配9%)で急ブレーキ:2WDは約29〜33m、4WDは約35〜40m。4WDのほうが長くかかりました
つまり、4WDが頼りになるのは「進む・登る」時だけで、「止まる」力は強くなりません。4WDだからと、雪の下り坂でスピードを出すのは危ないということです。
■ これから買う人へ:どちらの4WDか調べる方法
車の性能表(諸元表)には「四輪駆動方式」としか書かれていないことが多く、それだけでは見分けられません。方式の名前が出てくるのは、発売時の発表資料やカタログの技術説明です。トヨタの場合、「Vフレックスフルタイム」は滑ってから後ろにも力を送るタイプ、センターデフ付きの「フルタイム4WD」はいつも4輪で走るタイプです。
深い雪やぬかるみを走る予定があるなら、名前だけで判断せず、仕組みまで確かめてから選ぶと安心です。
この条件で探していったら、残ったのがカスタムされたプロボックスでした。それから今まで、プロボックスに4年乗り続けています。
🤔 私が買う前に気になっていたのはこの3つでした
ただ、条件に合う車でも、買う前に気になっていたことはありました。主にこの3つです。
- 乗り心地(商用車だから、やっぱり悪いのか)
- 燃費(車体が軽いから、むしろ良いんじゃないか)
- 車中泊(寝袋ではなく布団を積めるか、敷きっぱなしにできるか)
この記事では、まずこの3つに答えます。そのうえで、4年乗って分かった他のことも書いていきます。
🚙 実は買う前に一度、プロボックスに乗っていました

1つ目の乗り心地については、買う前に確かめる機会がありました。私はプロボックスを、まったく知らない状態で買ったわけではありません。買う前に、一度乗っています。
スキー場へ行くとき、後輩の運転で、後輩のお父さんの車を借りたことがありました。それがプロボックスでした。
それまでスキー場へは日産のエクストレイルで行くことが多かったので、比較の対象がはっきりしていました。そして正直な感想は、あまり良いものではありませんでした。
✅ 乗せてもらって、はっきり感じた4つ

① 座席の広さ|狭さが気になった
② 視界の低さ|見下ろす感覚がなく落ち着かなかった
③ フロントガラスの近さ|透明なのに圧迫感があった
④ 乗り心地|商用バンらしく、お世辞にも良いとは言えなかった
このうち座席・視界・ガラスの近さの3つは、座った時点で分かるものです。乗り心地も、少し走ればすぐに分かります。つまり私は、この4つの欠点を知ったうえで買いました。

そして実際に自分の車として毎日乗るようになってからも、この4つへの感じ方は変わりませんでした。だからこそ、これから買うあなたにも、この同じ4つを自分の体で確かめてみてほしいと思います。
理由は、この4つが消えないからです。4年乗ってどうなったかは、このあと詳しく書きます。
4年間乗り続けられているのは、この4つがどれも「致命的にダメ」というレベルではなく、許容できる範囲に収まったからです。座って確かめて、自分がこの範囲で納得できるかどうか。それが、買う前に一番はっきりさせておくべきポイントだと思います。
⛽ 燃費は、bBとほぼ同じでした

気になっていたことの2つ目、燃費です。
買う前は、前に乗っていたbBよりも燃費が良いはずだと思っていました。車体が軽いからです。
カタログ燃費で比べ直すと、bBは16.0km/L(10・15モード)で、プロボックスと同じでした。実際に4年乗った今の実燃費は約13km/Lです。結局、燃費はbBとほぼ同じだったことになります。
軽さのメリットが出なかった理由は、私の車がフルタイム4WD(実際の仕組みは前が滑ってから後ろにも力を送るタイプ)だったからです。4WDが付いていること自体は知っていましたが、普段止まっていても後ろの軸が回り続けている分、わずかに駆動ロスが発生するとは、買う前まで知りませんでした。車体が軽い分の得を、この駆動ロスが相殺した形です。
自転車で、後ろに荷物を積んだまま走り続けるようなものだと思っています。荷物(4WDの駆動ロス)がある分、車体が軽くても、その分の得は目減りします。燃費だけで選ぶなら、この点は覚えておいた方がいいと思います。
🛏️ 車中泊で、布団を敷きっぱなしにできるか
3つ目の気がかりは、車中泊でした。結論は、後部座席を倒せばフラットになるので、心配は不要でした。
具体的な敷き方や段差の解消方法、冬の寒さ対策は、別の記事に詳しくまとめています。
❄️ 4年経っても、その欠点は1つも消えませんでした
では、買う前に感じた座席・視界・圧迫感・乗り心地の4つは、プロボックスに4年乗って慣れたことで気にならなくなったのか。答えははっきりしていて、消えてはいません。
普段は人の車に乗る機会がめっきり減りましたが、たまに乗ると、プロボックスの乗り心地の悪さと、他の車の乗り心地の良さを、あらためて感じます。慣れて意識しなくなっているだけで、差そのものは何ひとつ変わっていません。
🗄️ 内装は、bBよりかなり簡素になりました
乗り心地と並んで、かなり迷ったのが内装です。前に乗っていたbBと比べると、装備の作り込みが一段簡素になります。
一番わかりやすい例が、助手席前の物入れにカバーがないことです。開放的と言えば聞こえはいいですが、実際は入れた物が全部見えている状態。プライバシーもなにもあったものではありません。しかも中身が見えるぶん、いつもごちゃっとした印象になります。シンプルな見た目が好きな私にとって、これは毎日目につくデメリットでした。
他にも、気づいた簡素さを挙げるとこれだけあります。

- サンバイザーの裏にミラーが付いていない
- ハンドル中央のTOYOTAマークが装飾ではなく、クラクション部分と同じ樹脂の、ただの形
- スピードメーターが運転席正面の配置で見た目も簡素(bBはハンドル奥ではなく中央配置で、前方とメーターの間で視線をあまり動かさずに済み、より安全に運転できた)
- サイドブレーキが足で踏むタイプではなく、手で引くレバー式
- ドリンクホルダーの場所が狭く、周りとドリンクが干渉しやすい

- スマートキーではなく、鍵についた物理ボタンだけ
- アームレストがなく、bBのように小物を収納できる場所がない。運転席周りが散らかりやすい
- 座席のクッション性が低く、bBのようなベンチシートでもない
- 後部座席の窓を、ボタン操作で自動に開けられない(バンタイプ)
- 後部座席は、輪をかけて簡素
1つ1つは、致命的というほどではありません。ただ、積み重なると、「やっぱり商用車なんだな」と実感する瞬間は多いです。
正直に言うと、このグレードダウンはかなり応えます。本当にどこまで許容できるかが、ここでの一番の分かれ目になると思います。私のように、bBのようなそこそこ新しい乗用車に乗っていた人ほど、このグレードダウン感は強く出ます。4年経った今でも、ふとした瞬間に「やっぱり簡素だな」と感じることがあり、完全に慣れきるものではありませんでした。

ここまで挙げた中でも、一番こたえたのはスマートキーがないことです。鍵についた物理ボタンでしかドアを開けられず、エンジンをかけるたびに鍵をシリンダーに差し込んで回す手間は、毎日のことなので地味に積み重なります。
内装以外でいうと、燃費の話で触れた駆動ロスのこともあり、プロボックスも運転席で2WDと4WDを切り替えられる、本格的な4WD車だったら良かったのにと思うことはあります。維持費は、高すぎないことを条件にはしていましたが、安さそのものが決め手ではありませんでした。

一方で、この4つとは別に、手間をかけて解決できた不満もありました。音質です。
音質は、買う前には想像していなかった誤算でした。前に乗っていたbBが音響に力を入れた車だったので、納車日に音楽を流した瞬間のギャップは、かなりのものでした。たしか私のbBは最上位グレードで、スピーカーとウーファーの数も多く、重低音を含めて音質が圧倒的に良かったと記憶しています。
そこで4年のあいだに、スピーカーを社外品に交換し、シート下にサブウーファー(低音専用のスピーカー)まで入れました。それでも、根本的な物足りなさは消えませんでした。
結局、音質が変わったのは、あとになってカーナビを買い替えたときでした。原因は、スピーカーではなくナビ側にあったのです。今は、音質に満足しています。
音質のように、原因さえ分かれば解決できる不満もあります。ただ、座席の狭さや乗り心地のように、車の作りそのものから来る欠点は、慣れることはあっても消えません。これが、この記事でいちばんお伝えしたいことです。
🤔 それでも、手放そうと思ったことは一度もありません

ここまで欠点ばかり並べましたが、正直に言うと、この4年で手放そうと思ったことは一度もありません。
理由は単純で、この2つです。
- 単純に今の車を気に入っている
- 事故や修理でお金がかかっても、同じ走行距離ならどんな車でも同じような出費は避けられなかったはずなので、この車のせいだとは思わない(距離と時間の問題)
⭕ プロボックスに4年乗り続けられたのは、乗ってから分かった良さがあるから
そしてもうひとつ、手放さずにいられる一番の理由があります。買う前には分からなかった良さが、乗ってから出てきたことです。3つあります。
🏔️ ① 4WDのタフさは、想像以上でした

条件にしていた4WDは、乗ってみると想像以上でした。オフロード車に匹敵するのではないかと思えるほどの走りのタフさで、4年乗った今も、あらためて頼もしいと感じています。上の「💡 調べて分かった」で書いたとおり、仕組みは生活四駆と同じ仲間です。それでもこう感じるのが、4年間スキー場に通ってきた実感です。
車高は高くないので、積雪がかなりの量になると不安はあります。とはいえ、雪の坂道はグイグイ登ってくれます。
意外だったのは、オンロードでもよく走ることです。高速道路で飛ばしている車としてプロボックスやサクシードの名前が挙がることがありますが、あれは的外れではないと思います。とくに高速の登り坂でオーバードライブ(O/D=いちばん高いギアを使わないようにする設定)を切ると、しっかり加速してくれるので助かっています。
自転車で坂道を登るとき、軽いギアに落とすとペダルは忙しく回る代わりに力強く進めますよね。オーバードライブを切るのも同じで、速度より力強さを優先するギアに切り替わる、という仕組みです。
これは、短い試乗では分かりません。
4WDにするか2WDにするかで迷っているなら、雪道を走るかどうかで決めるのがいいと思います。私は雪山に通うので4WDを選びました。燃費では少し損をしましたが、雪の坂道で頼れるほうを取りました。
🔌 ② カスタム前提で作られたような車でした
いちばん想像していなかったのが、ここです。
普通の車にあれこれ取り付けて機能を足していくのではなく、あらかじめ「取り付けられる」ように作られている感覚があります。

分かりやすいのがUSBポートの増設です。プロボックスには、使っていないスイッチホール(メーターの右側にある、スイッチが入る予定だった空き穴)があります。新築の家に、まだ何も繋いでいない予備のコンセントが用意されているのと似た感覚です。取り付けは、そこに元から付いているフタを外して配線をつなぎ、パネルをはめ込んで終わりです(実際の配線作業は、専門店にお願いしました)。
大事なのは、この作り方だとあと付け感が出ないことです。配線を這わせて後から貼り付けたのではなく、最初からそこにあったように収まります。だから見た目の満足度が高い。
私が4年でこれだけ手を入れてきたのは、この車がそういう作りだったからです。
💰 ③ 金額は、思ったより高くありませんでした
これも良い意味での誤算でした。純正のままの個体なら、かなり安く抑えられます。
私自身はカスタム済みの個体を買ったので、それなりの金額になりました。ただ振り返ってみると、純正から始める買い方も十分アリだったと思っています(あとで詳しく書きます)。
😊 プロボックスに乗っていて、言われて嬉しかったこと

ここで少しだけ、数字にならない話を書きます。
普段はあまり話さない年下の後輩から、「あの車、乗ってるんですね!カッコいいですね!!」と話しかけられたことがあります。素直に嬉しかったです。
アウトドア系の雑誌『GO OUT』でプロボックスのカスタムが取り上げられたこともあり、その雑誌を読んでいた後輩から「カッコいい」と言ってもらえたこともありました。
そしてもうひとつ、同じ会社の年下の子が160系(2014年以降の新しいモデル。私の車は2002〜2014年に販売されていた50系です)のプロボックスを買って乗り始めました。多少は私の影響があったのかな、と勝手に思っています。
一方で、周りからは変わり者だと見られていると思います。若い人なら「少し冒険しているな」くらいで済むところですが、私はかなりの大人だからです。それでも、自分が気に入って選んだ車なので、自分の満足度が上がればそれでいいと思っています。
🔧 不安が「仕組み」に変わった例|毎年車検

もうひとつ、買う段階になって知って不安になったことがあります。毎年車検です。
プロボックスのバンは4ナンバー(貨物として登録する商用車の区分)の小型貨物なので、車検は2回目以降1年ごとです。2年でも短いと感じていた身としては、正直きついと思いました。
しかも私の車検の満了日は3月27日。まだ雪山に通っている、1日1日を大事に滑りたい時期です。この時期に車検へ出して不具合が見つかったら、遠征にも車中泊にも支障が出る——そう思っていました。
ところが4年経った今、これは不安ではなくなりました。車検が、スタッドレスから夏タイヤに履き替える合図になったからです。
💡 いま私が回している年間サイクル
12月〜3月頭:スタッドレスで雪山シーズン
3月中旬:車検+ノーマルタイヤへ履き替え
4月後半:シーズンオフにまとめて整備
車検のついでに履き替えてもらうので、別で頼めばかかる履き替え代(私の場合は毎回2,000円ほど)と、タイヤを積んで持ち込む手間が、まるごと消えました。
不安だったものが、仕組みに変わった。これも、乗ってみるまで分からなかったことです。
🧮 4年で、実際いくらかかったか

ここからは数字で、この4年を振り返ります。4年間の走行距離は77,120kmです(購入時40,500km→現在117,620km)。この間に何にお金がかかったかを、実額で並べてみます。
先に答えを言うと、毎年かかっているのは約41万円(月にすると約3.4万円)です。車検・保険・税金・ガソリン代を合わせた金額です。
下の表は、購入費や修理代も含めた4年間の内訳です。細かい数字は見なくても大丈夫です。
| 区分 | 金額 | 時期 |
|---|---|---|
| 購入費(見積175万円から23.1万円削って実支払) | 1,519,000円 | 2022年4月 |
| 維持費(車検・保険・税金・ガソリン等/年約41万円×4年) | 1,640,000円 | 毎年 |
| 雨漏り修理(タイヤハウス加工) | 9,000円 | 2025年7月 |
| ヘッドライト交換(曇り) | 41,470円 | 2026年6月 |
| 4年間の合計(ここまで) | 約321万円 |
車の購入金額から修理費まで、すべて含めた「必ずかかったお金」は、4年間で約321万円でした。月にならすと約6.7万円です。そのうち半分近くは車の購入費なので、修理費も含めて買ったあとに乗り続けるためのお金だけなら、月約3.5万円でした(車検・保険・税金・ガソリン代だけなら、月約3.4万円です)。
3.5万円と3.4万円の差(月約1,000円)は、4年間の修理費(雨漏り修理9,000円+ヘッドライト交換41,470円=計50,470円)を48ヶ月で割った分です。
購入費の151.9万円は、長く乗るほど1か月あたりが薄まっていきます。食べ放題と同じで、たくさん食べるほど1皿あたりの値段が下がる仕組みです。私は25万kmまで乗るつもりなので、この「月6.7万円」はこれからもっと下がっていきます。
⚠️ ここに、運が悪ければ乗ってくる出費があります
2026年1月には、鹿との衝突で505,070円かかりました。これを足すと4年間の総額は約371万円になります。ただしこれは「プロボックスだから」ではなく「運が悪かったから」の出費です。動物の飛び出しはどの車に乗っていても起こり得るので、この記事の実額には含めず、別枠として扱います。
🔧 そもそも、何kmまで乗れるのか

買う前には、この「何kmまで乗れるか」も気になっていました。年間維持費が同じくらいかかる車でも、10万kmで寿命が来る車と、30万kmまで乗れる車とでは、1kmあたりの負担がまったく違います。長く乗れる車ほど、コストを割る距離が長くなる分、1kmあたりは相対的に安くなります。
トヨタは公式に「◯万km耐久」とは明言していません。ただ自動車評論家の間では「30万km想定」という見方があり、実際にプロボックス専門店の流通実数を見ても、20万〜30万km走行の個体が多数流通し、30万km超で取引されている個体もあります。
プロボックスに搭載されている1NZ-FEエンジン(1999年〜の熟成エンジン)について、海外の整備レビューにはこう書かれていました。整備がしっかりしていれば20万マイル(約32万km)まで大きな問題なく到達するのが普通。タイやインドネシアのタクシー・フリート運用では、オイル交換・冷却水交換・基本整備だけで30万マイル(約48万km)を超えた記録例もあるとのことです。
「整備」の中身
①オイル交換をサボらない(距離が伸びるほど、交換間隔は縮めるのが正解)
②たまに長距離も走る(近距離移動ばかりだとエンジン内部に水分・堆積物がたまりやすい)
③冷却系統を健全に保つ(冷却水・サーモスタット・ウォーターポンプ)
この3つだけです。今の私の走行距離は117,620km。整備が行き届いた1NZ-FEエンジンの目安(約32万km)まで、あと20万kmほどの余地があります。
💴 いま査定に出したら、どうなるか

査定に出したことは、実はまだありません。ただ、自分なりに今の状態を評価するなら、こうなります。
マイナス要因は走行距離です。プロボックス自体はタフな車という位置づけですが、私の車は11万km(6桁)に乗っています。地球を約3周した距離に近い数字です。まだまだ乗れる状態ではあるものの、「この金額で買うか」と言われると、人を選ぶラインに入ってきていると思います。
逆にプラス要因は見た目と装備です。下回りの錆と走行距離を除けば、そこそこお金をかけて作り上げた、かなり条件のいい車だと思います。コンプリートとまでは言いませんが、仮に、先ほどのマイナス要因がない状態で中古車市場に出ていたら、私自身が欲しいと思うレベルです。お金に余裕があって、カスタムするのが面倒な方には刺さる状態だと思います。
🕐 急がないなら、純正の中古から始める手もあります

もうひとつ、買い方の提案です。
すでにカスタムされた個体は、当然その分だけ高くなります。そこまで急がないなら、まず純正のままで状態の良い個体を買って乗り、そこから少しずつ手を入れていくという入り方があります。
時間はかかります。ただ、上に書いたとおりプロボックスは手を入れやすい車なので、この進め方自体がある意味おもしろいと思います。1つずつ変えていくうちに、自分が本当は何を必要としていたのかも、はっきりしてきます。
私は最初からある程度カスタムされた個体を買いましたが、いま同じ立場に戻れるなら、この買い方も真剣に検討すると思います。
❓ プロボックス購入のよくある質問(Q&A)
Q. 近くに、座らせてもらえる中古車店がない場合は、どうすればいいですか?
A. 調べたところ、中古車店で在庫車に座らせてもらうのが確実なようです。購入を検討していると伝えれば、たいてい運転席に座らせてもらえます。走らせてもらえるかは店によりますが、上に挙げた4つのうち3つ(座席の広さ・視界の低さ・ガラスの近さ)は、座るだけで分かります。写真とスペック表だけで決めるのは避けてください。
Q. 50系と160系、どちらを選べばいいですか?
A. 私は断然50系派なので好みで決めていいと思いますが、調べたところ1つだけ実務的な違いがあります。160系はパーキングブレーキが足踏み式で、50系のレバー式とは操作が変わります。コンソールボックスなど、レバーまわりに何かを置くカスタムを考えているなら、ここが効いてきます。
Q. 毎年車検だと、維持費は普通の乗用車より高くつきますか?
A. 店に頼む部分(点検・整備・手数料)が毎年発生する分、単純計算では高くなります。私の場合、その部分は1回あたり約4万円なので、2年に1回で済む乗用車と比べて2年間で約4万円多く払っている計算です。調べたところ、自賠責保険や重量税などの法定費用は1年分ずつ払っているだけなので、2年間の合計はほぼ変わらないようです。
Q. プロボックスの安全装備(自動ブレーキなど)は、気になりませんでしたか?
A. 私の場合、安全装備は、あるに越したことはありません。ただ前に乗っていたbBにも目立った安全装備は付いていなかったので、乗り換えで失ったものはありませんでした。安全装備を重視するなら、購入前に年式ごとの装備を確認しておくと安心です。
Q. 取り回し・駐車のしやすさはどうですか?
A. 私の場合は至って普通で、小回りが効く感じではありません。バックカメラを後付けしているので、シフトレバーをRに入れるとナビのモニターに後方が映るのはメリットですが、オープンカントリーのタイヤを履いていることと、過去に運転席の雨漏りを経験していることもあり、思いっきりハンドルを切るのは気が引けます。トータルで普通だと感じています。
Q. 車中泊の荷室、実際どれくらいの広さがありますか?
A. 私の場合、4ナンバーの商用バンとしては十分な広さだと感じています。シングルサイズの布団を敷きっぱなしにして、横にスノーボードの板と荷物を置くスペースも一応あります。ただし、むちゃくちゃ広いというわけではありません。
📌 まとめ
プロボックスに4年乗って、買う前に覚悟していた狭さも、視界の低さも、圧迫感も、乗り心地も、何ひとつ消えていません。音質だけは、スピーカーでもサブウーファーでもなく、カーナビを買い替えたことで満足できるようになりました。
それでも乗り続けているのは、4WDのタフさも、手を入れやすさも、乗ってから分かったからです。だから私は、判断を「試乗で分かる欠点を許容できるか」に集中させていいと思っています。
ちなみに、慣れたのがいつだったかは自分でもよく分かりません。気づいたら慣れていました。住めば都に近い感覚だと思います。
もちろん、ずっと合わないと感じる方もいると思います。私は大丈夫でした。
スノーボードを楽しんでいる間は、切っても切れない相棒です。可能なら25万kmまでは乗るつもりでいます。
最後に正直なところを書くと、動画などで最新の車の機能を見ると、プロボックスは時が止まったような性能だなと思うこともあります。もし上位グレードで最新機能を積んだ50系が出たら、マジで試乗しに行きます。

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