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スノーボード遠征で車中泊を始めて、4年になります。最初の頃は「あれもこれも」と詰め込んでいましたが、何年も通ううちに、本当に要る物と、憧れで買ったけど結局使わない物がはっきりしてきました。この記事では、私がプロボックスでの車中泊の持ち物として実際に積んでいる物を、正直に紹介します。
🏕 この記事でわかること
雪山の車中泊で本当に必要だった持ち物を、安全・食事・濡れ物・電源・快眠・衛生のジャンル別に正直にまとめました。とくに最初の「一酸化炭素チェッカー」は命に関わるので、必ず読んでください。
| 分類 | 持ち物 | ひとこと |
|---|---|---|
| 必ず 持っていく | 一酸化炭素チェッカー | 最優先・命を守る |
| 水 1.5L | 飲用+カップ麺のお湯+多用途 | |
| モバイルバッテリー+予備ケーブル | 滑走中の充電に必須 | |
| 寝具(マット・布団) | 寝床の作り方は本編へ | |
| サンシェード(各窓の目隠し) | 届いたらすぐ寸法確認 | |
| 自立式フロントサンシェード | フロント用・取り付けが楽 | |
| 濡れ物用の防水バッグ | 濡れたウェア等の持ち帰り | |
| 靴乾燥ハンガー/古新聞 | ブーツの乾燥・防臭 | |
| 耳栓 | 夜の騒音対策 | |
| 歯ブラシ・フロアフロス | 洗面所を借りる | |
| 日焼け止め | 雪の照り返しで夏以上に焼ける | |
| 着替え(衣類・靴下) | 忘れがち | |
| トイレットペーパー | 家から1ロール常備が安心 | |
| あると便利 | アウトドアバーナー | カップ麺のお湯に |
| アイマスク | 昼の仮眠にサッと暗くできる | |
| 意外と 要らない | ヘッドライト・懐中電灯 | ルームランプで十分 |
| ポータブルライト | 結局使わなかった |
まず命を守る|一酸化炭素チェッカーは絶対に積む
持ち物の話の前に、いちばん大事なことを書きます。雪山で車中泊をするなら、一酸化炭素(CO)チェッカーは絶対に用意してください。
大雪が降ると、車のマフラー(排気口)が雪に埋もれることがあります。その状態で寒さに耐えきれずエンジンをかけて暖を取り、うっかり寝てしまうと——排気ガスが車内に逆流し、一酸化炭素中毒で命を落とす危険があります。冗談ではなく、本当に死につながります。
- マフラーが雪でふさがる……排気ガスが外へ逃げられなくなる
- 酸素不足で不完全燃焼……無色・無臭の一酸化炭素(CO)が大量に発生
- 血液の酸素を奪う……気づかないうちに酸欠になり、動けなくなる
💡 知っておきたい|一酸化炭素の怖さ
Q. そもそも、なぜ命に関わるの?
車のエンジンは、ガソリンを燃やして走る乗り物です。マフラー(排気口)が雪でふさがれると、燃えたあとの排気ガスが外へ逃げられず、酸素の足りないまま燃え続けます。この「酸素が足りない燃え方(不完全燃焼)」で大量に出るのが一酸化炭素(CO)です。しかも一酸化炭素は無色・無臭——目にも鼻にも分からないまま、逃げ場を失って車内に溜まっていきます。
Q. なぜそのガスが車内に入ってくるの?
マフラーの口から車内へ逆流してくるわけではありません。雪で車のまわりが囲まれると、外へ散れなくなった排気ガスが車の床下(車体の下の空間)にたまります。そして車は、暖房のために外の空気をフロントガラスの下あたりの取り入れ口から吸い込んでいるので、その床下の汚れた空気ごと車内に吸い上げてしまうのです。エアコンを内気循環にしても、車体のすき間から入ってきます。
Q. 体の中では何が起きているの?
体にとって怖いのは、この一酸化炭素が血液の中で酸素を運ぶ役目(ヘモグロビン)に、酸素よりも先にくっついてしまうことです。その結果、息はしているのに全身が酸欠状態になり、頭痛や眠気が来たと思ったら、自分で気づいて逃げる前に動けなくなる——だから「寝ている間に」という最悪の事態が起きます。
COチェッカーなしでの雪山車中泊は、おすすめできません
とくにサンシェードで窓を覆っていると、外の天気や雪の積もり具合が分かりません。だからこそ、車内の空気を見張ってくれるチェッカーが要ります。数千円で買える安心と考えれば、安いものです。
JAF(日本自動車連盟)の実験でも、車が雪に埋もれた状態でエンジンをかけると、十数分で車内の一酸化炭素濃度が危険レベルまで上がると示されています(マフラー周りを除雪すれば上がりにくい)。

💡 知っておきたい|正常に動作するか確認する方法
Q. 動作確認は何に近づければいい?
メーカー(DOD)公式の取扱説明書によると、一酸化炭素が発生するもの――自動車の排ガス・火を熾した炭・タバコの煙など――に近づけることで確認できます。ただし一酸化炭素中毒の恐れがあるため、屋外など空気がよく循環する場所で、十分に注意しながら行ってください。
Q. どこに置くのがいい?
メーカー公式の取扱説明書では、暖房器具など火気の近くを避け、人が過ごす空間に設置し、センサー部分が物などで覆われていないかを確認することが推奨されています。車中泊であれば、寝る場所の近くで、荷物に埋もれさせない置き方が基本です。
食べる・飲む|水1.5Lは万能、朝のコーヒーは至福
必ず積んでいくのが1.5Lの水です(足りなければ途中で買い足します)。単純に喉が乾きますし、遠方のスキー場はコンビニやスーパーが減って、すぐに買えないこともあるからです。アウトドア用のバーナーを積んでいるので、カップラーメンのお湯にも使います。ちなみに骨折した時には、太ももの下に敷いて足を浮かせるのにも役立ちました(笑)。

朝・夜ごはんは行くスキー場によります。私がよく行く所は近くに食事処がなく、お店まで車で1時間ほどかかるので、もっぱら近くのスーパーで済ませます。スーパーでもそれなりに満足できます。スノーボードを早めに切り上げた日は、早く閉まる道の駅に寄って、普段は食べないお蕎麦などをいただくこともあります。
ちなみに私は温泉に入ったあと、スキー場まで戻らず道の駅で車中泊することが多いです。理由は3つあります。
- トイレが近い……停めた場所からすぐ。夜中でも安心です(これが地味に大事)
- 道路が平ら……スキー場は傾斜地なので、平らな床でしっかり眠れます
- 朝のコーヒーが飲める……起きて車で5分のセブンイレブンで、店で淹れるホットコーヒー(ブラック)を飲むのが大好きだからです
雪山という非日常で、朝から美味しいコーヒーを片手に雪景色を眺めてスキー場へ向かう——これがスノーボードの醍醐味のひとつで、最高にリラックスできます。

濡れ物を持ち帰る・乾かす|“鬼臭く”させない工夫
🛍️ 濡れ物をまとめる:防水バッグ
滑ったあとの濡れた物は、Amazonで買った専用バッグに入れて持ち帰ります。広口で水漏れしない生地、口を折り返して止められるのが便利で、気に入って色違いで2つ持っています(普段は1つ、洗濯物が多い時に2つ目)。帰宅したらそのまま洗濯機へ入れられます。
🧺 濡れ物の持ち帰り、昔と今
昔(防水バッグの前)
・白いビニール袋 約10枚をポーチに
・知らないうちに破れることも
今(防水バッグ)
✓ 防水バッグ1つにまとめる
✓ 丈夫で破れない(水着入れ袋なみ)
✓ そのまま洗濯機へ
※ 昔の袋は今も車内のゴミ袋として活躍中です。

実際に採寸してみると、縦(全長)約500mm×横幅約370mmでした(※どちらも素人採寸のため目安としてご覧ください)。容量は15L、がま口財布のように口が大きく開くので荷物の出し入れがしやすいです。


洗濯物を入れたあとは口元をクルクルと折りたたみ、上部左右に付いているオスメスのストッパーをカチッと留めます。これで中身が飛び出さず、濡れていても漏れてこない状態にできます。


濡れたウェアは撥水加工なので、タオルで軽く拭いて助手席のシートに掛けて乾かします。グローブは後部座席上部の手すりに靴用の乾燥ハンガー(私はダイソーの100均で買いました)を掛けて、そこに挿して自然乾燥。ビショビショの日はダッシュボードの助手席側に置きますが、運転中に転げて危ないので、いま固定できる物を探しています(乾かす時の蒸気で窓が曇るのも、今後の課題です)。
ブーツはインナーブーツを抜いて助手席で乾かし、フロントガラスと足元に送風しながら車中泊先まで走ります。ビショビショで乾かない時は、古新聞を詰めて水分を吸わせます。乾くのが遅いと“鬼臭く”なるので、ここはかなり気を使っています。

後部座席のヘッドレスト間に渡して、スノーボードウェアやパンツを物干し竿のように掛けられる棒です。
✓ 【bB時代】背もたれを起こした状態で使用。バーから座席まで距離があり、裾が少し触れる程度でシワにならずしっかり乾いた
✓ 【プロボックスの車中泊仕様】後部座席を倒すと天井までの高さが低く、ウェアの1/4以上が床に着いてしまいうまく乾かない
✓ 【手放した理由】ちょうどヘッドレスト固定用のゴムバンドが経年劣化で切れて運転中グラグラするようになり、この機に処分。以来買い直していません
💡 知っておきたい|生乾き臭の正体は「モラクセラ菌」
Q. その菌はどこから来るの?
モラクセラ菌は、日常の生活空間にどこにでもいるごくありふれた常在菌です。特別に不潔にしていたから発生するわけではありません。
Q. なぜ菌が増えると独特の臭さになるの?
菌は汗や皮脂などのタンパク質を栄養にして増殖する過程で「4-メチル-3-ヘキセン酸」という物質を作ります。この物質そのものが、あの“雑巾のような”生乾き臭の正体です。濡れた状態が長引くほど菌が増え、臭いも強くなります。
Q. グローブやインナーブーツも同じ?
はい。汗や雪で濡れたグローブ・インナーブーツも仕組みは同じです。濡れたまま袋に入れっぱなしにせず、車内でできるだけ早く乾かし始めるほど、鬼臭くなるリスクを抑えられます。
電源・灯り|モバイルバッテリーは必須、ライトは要らなかった
モバイルバッテリーは必須です。滑っている間はスマホで音楽を聴きながら滑るので、電池の消耗がかなり激しいから。
以前はスティック型のAnker PowerCore 5000(軽さ重視で選んだモデル)を使い、無線(Bluetooth)イヤホンで音楽を聴きながら、iPhone下部に有線ケーブルを挿して充電するスタイルでした。ただ、無線イヤホンはバッテリー管理や紛失のリスクがあり、「あれ、どこに置いたっけ」という小さなストレスがずっと付きまとっていました。
そこで有線イヤホンに戻しました(ある意味アナログ回帰です)。これができたのはMagSafe充電器のおかげで、iPhone下部の差込口を有線イヤホン専用にできたから。イヤホン側の充電が要らなくなり、スノーボードの上着の内ポケットに常時しまいっぱなしにできるようになったので、管理がかなり楽になりました。
バッテリー本体もこのタイミングでAnker MagGo Power Bank (10000mAh, Slim)に乗り換えました。正直、以前のスティック型より重さはかなり増えました(そこだけ少し不満です)。実際に使うまでここまで重いとは思っていなかったので、これから買う方には、多少容量を犠牲にしてでも薄型・軽量なMagSafe対応モデルを選ぶことをおすすめします。
予備の充電ケーブルも積んでいます(後述しますが、ケーブルを忘れてかなり困ったことがあるので)。

📱 モバイルバッテリー、昔と今
昔(PowerCore 5000+無線イヤホン)
・軽さ重視のスティック型
・無線イヤホンで音楽、iPhone下部で有線充電
・イヤホンの電池切れ・紛失のプチストレス
今(MagGo 10000mAh Slim+有線イヤホン)
✓ MagSafeで給電しながら有線イヤホン
✓ 上着の内ポケットに入れっぱなしで管理が楽
✓ ただし重さは正直やや増えた


※ 有線イヤホンに戻せたのはMagSafe充電器のおかげ。iPhone下部の差込口を、有線イヤホン専用として使えるようになりました。
暇つぶしはたいていスマホで動画です。ご飯を食べる時など大きい画面で見たい時は、Panasonicのナビにスマホをテザリングして映しています(ナビの話は別記事で紹介しています)。
意外かもしれませんが、ヘッドライトや懐中電灯は持っていきません。プロボックスのLEDルームランプが明るくて省電力で、これで十分だからです(ルームランプの話も別記事に)。憧れでポータブルライトを買ったこともありますが、結局ほとんど使っていません。荷物は必要最低限に抑えたい派です。
寝る・快眠|寝具は本編へ、耳栓は積んでおく
寝具(マットレス・布団)と寒さ対策は、車中泊の本編記事にくわしく書いています。ここでは持ち物として2つだけ。
1つは耳栓です(これもダイソーの100均で十分でした)。以前、幹線道路沿いの道の駅で暴走族の騒音に一晩中悩まされたことがあり、それ以来ずっと車に積んでいます。幸いその後はトラブルなしですが、お守りとして。
もう1つはサンシェード。これは必需品で、車中泊先では全部の窓を覆って目隠しと寒さ対策にしています。とくにフロントガラスは自立式(折り畳み傘のように勝手に開くパラソル型)が断然ラクです。面積が広いうえ、ドライブレコーダーやルームミラーの凹凸があり、吸盤式だと助手席側まで体を倒して貼るのが大変だからです。
| 窓の位置 | シェードの種類 | 貼るタイミング |
|---|---|---|
| フロントガラス | 自立式(パラソル型) | 到着後 ⚠️走行前は必ず外す |
| 運転席・助手席 | 吸盤式目隠し | 到着後 ⚠️走行前は必ず外す |
| 助手席側の後部座席 | 吸盤式目隠し | ⚠️走行前は必ず外す(死角防止) |
| リア・運転席側後部・荷室左右(計4か所) | 吸盤式目隠し | シーズン中は貼りっぱなし |
自立式は、ルームミラーに通してサンバイザーで挟むだけで取り付け完了。畳み方だけ最初コツがいりますが、YouTube動画を何度か見れば習得できます(今ではよそ見しながらでも畳めるくらい慣れました)。大きさもちょうどよく、これなしの取り付けは面倒に感じるほどお気に入りです。

フロント以外の窓は、吸盤で貼るタイプの目隠しシェードを使っています。私はめんどくさがりなので、リアガラス(ハッチ)・後部座席の運転席側・荷室の左右の計4か所は、冬の車中泊シーズン中ずっと貼りっぱなしにしています。リアはドラレコのバックカメラを塞がないように覆うのがコツです。
ただし、助手席側の後部座席だけは常時は貼りません。ここを塞ぐと、左後方から来る車を目視で確認できず、サイドミラーだけでは死角が生まれて事故の危険があるからです。安全に関わるので、走行前は必ず開けています。
車中泊先に着いたら、フロント・運転席・助手席・助手席側の後部座席をサッと取り付ければ完成。貼りっぱなしの4か所と合わせて全窓が覆われます。毎回ぜんぶ貼る手間がなくて快適です。
なお、車種専用をうたう市販品でも、寸法が微妙に足りず隅が覆い切れないことがあります(私も一度失敗しました)。届いたらすぐ寸法を確認してください。開封後は返品でひと悶着あるかもしれないので、早めの確認が安心です。
アイマスクはサンシェードがあれば必須ではありませんが、日中うとうとした時にサッと暗くできるので、あっても便利です。
衛生・洗面|歯みがきと、トイレットペーパー問題
歯みがきは、フロアフロスと歯ブラシを持参して、道の駅やスキー場のトイレの洗面所を使わせてもらっています。いつも利用させてもらっているので、なるべく汚さないよう気をつけています。
ひとつ注意があります。道の駅や駐車場のトイレは、トイレットペーパーが置いていない所もあります。これに当たった時はかなり困って、慌ててコンビニに駆け込みました。買いに行けばひとまず大惨事は回避できますが、緊急のときはそれでは間に合わないこともありますし、わざわざ少ないロール数を買うのも気が引けます。おすすめは、家からトイレットペーパーを1ロール、袋に入れて常に車へ積んでおくこと。これだけで、いざという時に確実に対応できます。冬の車中泊に限らず、年中の緊急用として積んでおくと安心です。
もう一つ、意外と忘れがちなのが日焼け止めです。雪山は夏より日焼けします。雪面は紫外線を約80%も反射し(アスファルトは約5%)、標高が高いほど紫外線は強くなる(およそ1,000mごとに10%前後増える)ため、太陽からの直射と雪からの照り返しで“ダブル”で焼けるからです。顔が真っ赤・逆パンダになりやすいので、ゲレンデでは夏と同じか、それ以上の日焼け対策をおすすめします。

忘れて後悔しがちな車中泊の持ち物
- 衣類(パンツ・靴下):洗濯するのでまあまあ忘れます。忘れた日はノーパン・素足でしのいでいます(しのげていませんが…笑)。
- モバイルバッテリーの充電ケーブル:以前のバッテリーは充電端子がmicro USB(Type-B)で、専用ケーブルを忘れて部屋で充電したまま、現地で大変な思いをしました。今はUSB-Cのバッテリーに切り替えたので、スマホなどと同じケーブルで済み、忘れにくくなりました。
対策はシンプルです。忘れがちな物は、車に予備を積みっぱなしにしておくこと。衣類や充電ケーブルなどは、洗濯のために一度持ち出すと忘れやすいので、車に常備用の予備を1セット置いておけば、うっかり忘れても現地で困りません。
まとめ|「本当に要る物」だけ積めば、車中泊はもっとラクになる
4年通って分かったのは、車中泊の持ち物は「多ければ安心」ではなく、本当に要る物だけに絞った方がラクだということです。憧れで買って使わなかった物も正直にありました。そして何より、一酸化炭素チェッカーだけは命に関わるので、必ず用意してください。安全な範囲で、雪山の車中泊を楽しみましょう。
持ち物は「多ければ安心」ではなく、本当に要る物だけに絞るほうがラク。そして一酸化炭素チェッカーだけは命に関わるので、必ず積んでください。

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