「今からスノボなんて始めても、もう遅いんじゃないか」。そう思ったことはありませんか?
周りは学生時代から滑っている人ばかり、体も昔ほど無理が効かない、道具もお金もかかる。始める前から言い訳ばかり浮かんでくる気持ち、正直よく分かります。
私は大人になってから会社の後輩に誘われてスノーボードを再開し、今も続けています。実はその前、20代の頃に一度スノボを経験していて、その時は1回きりで終わっています。同じ「誘われて始めた」はずなのに、なぜ片方は単発で終わり、片方は長く続いたのか。自分なりに振り返ってみます。

🏂 20代の1回目:単発で終わったスノボ
20代の頃、会社の先輩に誘われて一度だけスキー場に行ったことがあります。初めてなのに全く滑れない、というほどではなく、自分なりには多少滑れて、楽しかった記憶があります。
誘ってくれたのは、当時4〜5歳ほど年上の先輩でした。体格が良くマッサージが得意な人で、正直なところスノーボードをするタイプには見えない印象でした。行き先は、住んでいる場所から一番近いスキー場です。
九州育ちの自分にとって、車で雪の積もったスキー場まで行くこと自体が新鮮でした。当時はまだナイター営業をしていて、暗闇にライトアップされたゲレンデの景色が強く印象に残っています。
ただ、当時は車を持っていませんでした。次に行こうにも自分では足がなく、お金も結構かかる。それだけの理由で、特に嫌になったわけでもないのに、そのまま行かなくなりました。楽しかった記憶があるのに続かなかった、というのが20代の私のスノボです。
🎿 大人になってから、後輩に誘われて即答した理由
そんなある時、今度は会社の後輩からスノボに誘われました。ためらいはほとんどありませんでした。「これはきっかけだから、ここで断ったら一生行かないな」と思ったのを覚えています。
スノボ自体は20代に一度経験していましたが、10年以上のブランクがあったので、感覚としてはほぼ初めてに近いものでした。ただそれが逆に、変に身構えずに気軽に挑戦できた理由でもあったと思います。
体力面の不安もありませんでした。当時ジョギングをしていて、大阪マラソンを完走した経験もあったので、そこは全く心配していませんでした。
車自体は20代半ばからずっと持っていたので、20代の時のように「足がない」ことが再開のきっかけだったわけではありません。それより効いたのは、後輩に誘われた今回の条件の軽さでした。
✅ 運転は後輩任せで、道の心配がいらなかった
✅ ウェアは後輩の予備を借りられた
✅ 乗り合いで割り勘だったので、お金の心配もほぼなかった
車も装備もお金も、自分でゼロから揃える必要がなかった。「今度こそ続けたい」という強い決意があったわけではなく、単純に「久しぶりに後輩とスノボを楽しみたい」という軽い気持ちで参加できたのが、20代の時との一番の違いだったと思います。
調べたところ、当時の私のように道具もウェアも持っていなくても、スキー場のレンタルショップでその場で借りられます。相場をまとめると以下の通りです。
| 項目 | 相場 | ひとこと |
|---|---|---|
| 板・ビンディング・ブーツ一式 | 4,500〜5,500円 | 個別に借りるよりセットの方が割安 |
| ウェア(上下) | 3,000〜4,500円 | スキー場による差が大きめ |
| 合計 | 8,000〜10,000円前後 | お試しで1回行くだけならレンタルが手軽 |
※料金はスキー場・時期によって差があります。訪問予定の施設の公式サイトで最新料金をご確認ください。

❄️ 再開1年目:吹雪とゴーグル即購入
20代の時と違うスキー場だったので、正直また滑れるかどうか不安はありました。ただ雪質はそこまで滑りやすい(=止まりにくい)ものではなく、ややストップ雪気味だったこともあり、初心者には滑りやすい条件でした。
誤算だったのは天気です。到着した直後は吹雪いていて、前がほとんど見えない状態。ゴーグルを持っていなかったので、スキー場で急遽購入するはめになりました。
今回1回きりのつもりなら、安いものか、我慢するかで済ませていたと思います。でも楽しかったので、高価ではないものの、値段は中間くらいのゴーグルを選びました。振り返ると、この時すでに「また来るかもしれない」と無意識に思っていたのかもしれません。
道具とウェアは後輩から借りたので、この日の自己負担はリフト代・移動費・食事代・駐車場代だけでした。移動費と駐車場代は3人で折半しています。
| 項目 | 金額 | ひとこと |
|---|---|---|
| リフト代(1日券) | 4,000円前後 | 当時の価格 |
| 移動費(高速代+ガソリン代) | 約5,000円 | 高速代往復10,420円+ガソリン代約4,500円、合計約14,900円を3人で折半 |
| 食事代(朝・昼・夜) | 3,000円 | 朝コンビニ800円・ゲレンデ昼食1,200円・帰りの定食1,000円 |
| 駐車場代 | 約330円 | 1,000円を3人で折半 |
| 合計(自己負担分) | 約12,300円 | 道具・ウェアは借りたため含まず |
※移動費は往復距離149.3km・所要約2時間で試算(ETC普通車利用)。リフト券は年々値上がりしており、2026年シーズンの全国主要スキー場64カ所の平均は7,327円(前年6,811円から約8%上昇)。当時より2〜3割ほど高くなっている計算です。
🔁 長く続いた理由:ソロ化と、後戻りできなくなった瞬間
続いた理由を一言でいうと、単純に楽しかったから、に尽きます。ただ、それだけでは長くは続きません。振り返ると、途中にいくつか「継続がほぼ確定した瞬間」がありました。
最初は同じ後輩2人と一緒に行動していましたが、慣れてくると単独行動(ソロ)が増えていきました。ペースも休憩も自分次第になり、道中の会話が減った代わりに自主練の時間が増えたことは、上達という意味でも大きかったです。仕事が3勤3休で平日に休みが取れることも大きく、混雑を避けてゲレンデに入れるぶん、余計なストレスなく自主練に集中できました。
そしてもう一つ、2年目に板・バインディング・ブーツの一式を自分で揃えたタイミング。これでほぼ継続は確定したようなものでした。ウェアだけはその後もしばらく後輩に借り続け、落ち着いてから購入しています。
STEP 11年目:吹雪の中でゴーグルを中価格帯で購入
安物で妥協しなかった時点で、無意識のサインだったのかもしれません
STEP 22年目:板・バインディング・ブーツを自分で購入
ここでほぼ継続確定したようなものでした
STEP 3慣れてきた頃:ソロで行くようになる
自由度が上がり、自主練の時間が増えて上達

🧭 続けやすいかどうかは、才能より条件
同じ「誘われて始めた」でも、20代の私と今の私で結果が分かれたのは、才能でも根性でもなく、続けやすい条件が揃っていたかどうかでした。当てはまる数が多いほど、始めた後も続けやすいと思います。
| 条件 | 続けやすい | 続けにくい |
|---|---|---|
| 移動手段 | 車がある/送ってくれる人がいる | 自力で交通手段を確保する必要がある |
| 初期費用 | 道具・ウェアを借りられる | 道具一式をすぐ揃える必要がある |
| 誘ってくれる人 | 定期的に誘ってくれる人がいる | 誘ってくれる人がいない |
| 休みの取りやすさ | 平日に休みがあり混雑を避けやすい | 土日しか休めず毎回混雑 |
🙋 私の場合:車と誘ってくれる後輩がいて、道具は借りられました。平日に休みがあるぶん、混雑を避けて滑りに行けたことも、地味に大きかったです。
🦴 骨折のその後
長年続けてきた中で、去年スノボ中に距骨頸部(足首にある距骨という骨のくびれた部分)を骨折しました。今の私の滑り方にも、この経験は少なからず影響しています。
今でも骨折した方のかかとには一定の痛みがあり、時にはだるさを感じることもあります。瞬間的に大きな負荷がかかると何が起きるか分からないので、飛んだり勢いよく着地したりするような滑り方はかなり避けるようになりました。怪我をする前なら普通に滑っていたコースも、今は避けています。来シーズンも、どこまで滑り方を戻していいのか自分でもまだ分からないので、少しずつ様子を見ながら滑るつもりです。
詳しい経緯や回復までの話は別記事にまとめているので、気になる方はそちらもご覧ください。
Q&A
Q. 誘ってくれる人がいなくても始められる?
A. 正直に言うと、私自身は先輩・後輩に誘われて始めたので、完全に一人で踏み出した経験はありません。ただ、今はスキー場の初心者向けスクールや、一人参加OKのバスツアーなど、誘ってくれる人がいなくても始めやすい選択肢が増えています。合う合わないは結局のところ自分で試してみるのが一番早い判断材料になるので、まずは体験レッスン1回から試してみるのも一つの手だと思います。

📝 まとめ:今の私からあの頃の私へ
もし今、あの頃の自分に一言かけられるなら、こう言うと思います。
20代の時も再開の時も、きっかけは同じ「誘われたこと」でした。それでも結果が分かれた理由は一つだけ。続けられるかどうかは、根性より条件で決まる。もし今「今さら遅いかも」と迷っているなら、体力や年齢の前に、まず自分の条件を見てほしいと思います。

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