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スノボのゴーグルに雪が入った時、私がやっていること|ダブルレンズでも曇る理由

2026 10/20
スノボ・アウトドア
2026年10月22日
読むのにかかる時間: 2 分
OAKLEY LINE MINER Lのレンズが曇っているところ。内側に細かい水滴がびっしり付いて白く霞み、黒いフレームと白いOのマークが見える

ダブルレンズのゴーグルなのに、転んで雪が入ると曇ります。

ダブルレンズは、レンズを2枚重ねて、間に空気の層を作ったゴーグルです。二重窓で窓ガラスに水滴がつきにくくなるのと同じで、冷えにくく、曇りにくい作りです。

この記事は、スノボ歴12年の私が、ゴーグルに雪や湿気が入った時にやっていることを、メーカー公式の情報と並べて整理したものです。使っているゴーグルは、OAKLEYのLINE MINER Lです。

🥽 この記事の結論

ゴーグルが曇る原因は、中に入った湿気です。転んで入った雪、自分の息、滑って暑くなった体の湿気が中に入ると、レンズの内側と外の温度差で結露(空気中の水分が水滴になること)して、ダブルレンズでも曇ります。

雪が入ったら、まず振って落とし、濡れたまま内側を擦らず、柔らかい布で押し当てて吸います。

付け方で顔との隙間をなくし、息はレンズに当てない。私が毎回やっているのは、この3つです。

💡 この記事でわかること

✅ ダブルレンズでも曇る理由(結露の仕組み)

✅ 転倒で雪が入った時の、私の4段階の対処

✅ 内側を拭く時の注意と、メーカーごとの書き方の違い

✅ バラクラバ(顔まで覆う防寒具)の鼻息・付け方・レンズ交換など、曇りを減らすために私がやっていること

目次

🌫 ダブルレンズなのに曇るのはなぜ?

ダブルレンズなのに曇る理由の比較図。左はシングルレンズ。外の冷たい空気でレンズ1枚が冷え、暖かく湿った息が当たってレンズの内側に水滴がつき、曇っている。右はダブルレンズ。レンズ2枚の間に空気の層があり、内側のレンズは冷えにくく、曇っていない。

ゴーグルの曇りは、中の暖かく湿った空気が、冷えたレンズの内側に触れて水滴になる現象(結露)です。冷たい飲み物を入れたコップの外側に水滴がつくのと同じです。フロントガラスの内側が曇るのも、同じ仕組みです。

ダブルレンズは、間の空気の層で、内側のレンズが冷えるのを防ぎます。ただし、防いでいるのは「冷えること」だけです。転んで雪が入ったり、息が入ったりして、湿気そのものが中に入ると、ダブルレンズでも曇ります。

📚 調べて分かったこと:曇る原因(私の体験ではありません)

・ゴーグルが曇りやすいのは、体が暑くなりすぎた時、フェイスマスクが熱い息をレンズに流す時、ヘルメットやマスクが通気穴をふさぐ時とされています(Anon公式)。

・ダブルレンズは、2枚の間の空気層が結露を抑えるとされています(100%公式)。

・フィットが悪い、またはシール(顔に当たる部分)が傷んでいると、冷気が入るとされています(100%公式)。

▶ 参考:Anon(曇りを防ぐ方法・英語)
▶ 参考:100%(曇りを防ぐ方法・英語)

フロントガラスの内側が曇る仕組みは、別の記事で詳しく書いています。

▶ フロントガラスの内側の曇りが取れない時の原因と対処(私の実体験)

🔍 シングルレンズとダブルレンズ、何が違う?トリプルレンズはある?

レンズが1枚のゴーグル(シングルレンズ)は、レンズの内側が、外の冷たい空気に近い温度まで冷えます。そこへ、顔の暖かく湿った息が当たると、結露して曇ります。

ダブルレンズは、レンズを2枚重ねて、間に空気の層を作ったものです。この空気の層が、断熱材のはたらきをします。二重窓で、窓ガラスが結露しにくくなるのと同じです。

空気の層が断熱材になるのは、空気がガラスよりも、熱を伝えにくいからです。ダウンジャケットが暖かいのは、羽毛の間に空気をたくさん含んでいて、外の冷たさが伝わりにくいからです。あれと同じ理屈です。

📚 調べて分かったこと:シングル・ダブル・トリプルのレンズ(私の体験ではありません)

・なぜシングルでは曇りやすいのか:スキー用のゴーグルは、外の気温が低く、顔とゴーグルの間にたまった空気の湿度が高いため、曇りやすいとされています(米国特許 US7865977B2の背景説明)。

・空気が断熱になる理由:熱の伝わりやすさを表す数字を「熱伝導率」といい、値が小さいほど熱が伝わりにくくなります。空気は0.024、ガラスは1.0で、空気はガラスの約40分の1です(日本板硝子の複層ガラスの資料。0℃の場合)。

・ダブルレンズのメリット:2枚のレンズの間に空気の層を作ると、内側のレンズが外側のレンズより高い温度に保たれ、曇りにくくなります(米国特許 US3931646A)。

ダブルレンズのゴーグルの分解図。左から、外側のレンズ、その間の空気の層(すき間)、内側のレンズ(曇り止め処理)、縁をふさぐ黒いフォームのパッキン。フレーム上部に通気穴がある設計もある。

・どう作られているか:2枚のレンズの間にすき間を空けて重ね、空気の層を閉じ込めます。Smithは自社の歴史として、最初の密閉した熱レンズ(sealed thermal lens)を作ったと書いています。また、標高が変わると、空気の層の圧力差でレンズが膨らんだり割れたりするため、空気の層には通気が必要とされています(US7865977B2)。

・ダブルでも曇る場合:空気の層に、顔の後ろからの湿った空気が入ると、外側のレンズの内側で結露することがあるとされています(US7865977B2)。

左はシングル(レンズ1枚)で冷えやすく、内側に水滴がつく。中はダブル(レンズ2枚)で、空気の層で冷えにくい。右はトリプル(レンズ3枚)で、3枚構成のモデルもあり、メーカーは丈夫さを説明している。

・トリプルレンズはある?:3枚構成をうたうゴーグルもあります。Decathlon(WEDZE G 900 I)は、中のレンズがポリカーボネート、内側のレンズがアセテート(どちらも樹脂の素材)で、「トリプルレンズの厚み」により、WEDZEの中で最も丈夫なマスクだと説明しています。曇りにくさのためとは書かれていません(Decathlon公式)。

▶ 参考:米国特許 US7865977B2(ゴーグルの曇りと二重レンズ・英語)
▶ 参考:米国特許 US3931646A(二重レンズのゴーグル・英語)
▶ 参考:Smith(ゴーグルの技術・英語)
▶ 参考:Decathlon(WEDZE G 900 I 商品ページ・英語)

🥶 転んで雪が入った時の、私の4段階

ゴーグルに付いた雪の落とし方。①外して振る ②クロスで拭く ③こびり付いたら休憩所まで我慢 ④びちょびちょなら、上から手を入れるタイプのハンドドライヤーで乾かす

転んでゴーグルに雪が入ると、そのまま滑るのは無理ですよね。私は、雪の量に応じて、次の順番で対処しています。

① まず外して、振って落とす。落とせるだけ落とします。

② レンズを拭くクロスで拭く。軽く雪が入った程度なら、ここでほぼ取れます。

③ こびり付いている時は、そのまま我慢して休憩所まで行く。休憩を兼ねて、レンズの雪を溶かして乾かします。

④ びちょびちょに濡れた時は、トイレのハンドドライヤーで水分を飛ばすこともあります。この方法は、メーカー公式には記載が見つかりませんでした。メーカーが書いているのは、自然に乾かす方法です。

📚 調べて分かったこと:雪や水が入った時の扱い(私の体験ではありません)

・濡れた内側を拭くと、雪や氷を内側に広げてしまい、曇り止め処理を取ってしまう。余分な雪を叩き落として、マイクロファイバー(細かい繊維で作られた布)で水分を押さえる(Smith公式)。

・まず振る、または手に軽く当てて水分を落とす。そのあと、マイクロファイバーやゴーグル袋で押し当てて吸う(Burton公式)。

・乾かす方法は、自然乾燥の記載のみ。熱風やドライヤーの記載は見つかりませんでした(Burton公式)。

①の「振って落とす」は、SmithとBurtonが書いている方法と同じでした。

🧽 内側は擦らず「ポンポン」と当てて拭く

濡れたゴーグルの内側のレンズの拭き方。左は布で擦る(✕)、右は布を上から軽くポンポンと当てて水滴を吸う(◯)

曇ったレンズは、つい擦って拭きたくなりますよね。私は、内側のレンズは傷つきやすいと聞いたので、擦らずに、上から軽く当てる「ポンポン」で水分を吸い取っています。

濡れたレンズの内側を擦ってはいけない理由を、メーカーはこう書いています。内側の曇り止め処理は、濡れると柔らかくなります(Burton公式)。濡れた紙は、擦ると破れやすくなります。あれと同じです。

5社中4社が、濡れたゴーグルのレンズは擦らない・押さえるよう案内している。4つのゴーグルに擦ってはいけないマークと、1社だけ記載なしの?マーク

内側のレンズの扱いは、メーカーによって書き方が少しずつ違います。次の表は、各メーカーの公式ページに書かれている、内側のレンズの扱いを並べたものです。左から、メーカー名、内側を拭く・触ることへの考え方、内側に別のクリーナーなどを使うことへの考え方です。

メーカー内側を拭く・触ること内側に別のクリーナーなどを使うこと
OAKLEY濡れた内側はこすらない。
雪を振り落とし、
付属の袋で水滴を優しく拭い取る
紙製品やスキーグローブなど、
ざらざらした物で拭かない。
他社のクリーニングキットも使わない
Smith濡れた・曇った内側は拭かない。
雪を叩き落とし、
布で水分を押さえる
自社品は曇り止め処理済みで、
別売りのスプレーは不要
Dragon濡れた内側の拭き方は記載なし。
滑り終わったら外して、
クロスで水分が飛ぶまで乾かす
(記載なし)
Anon内側に触れない。
ゴーグル袋で押さえるのは
最後の手段
(記載なし)
SWANSレンズの水分は、
柔らかい布で押しとる。
こするように拭かない
撥水加工レンズに、
市販のくもり止め・撥水液を使わない
▶ 参考:Smith(曇りを防ぐ Do’s and Don’ts・英語)
▶ 参考:Burton(ゴーグルのお手入れ・英語)
▶ 参考:OAKLEY(製品のお手入れ・日本語)
▶ 参考:DRAGON(ゴーグルレンズ曇りに関するご注意点・日本語)
▶ 参考:SWANS(スノーゴーグルのメンテナンス・日本語)

メーカーごとに、内側のレンズに何かを使うかどうかの考え方が違います。使っているゴーグルの説明書やメーカーの案内を確認してから判断してください。

私が使っているクロス

私は、用途の違うクロスを2つ使い分けています。

メガネ屋で使っている普通のクロスは、雪が付いたゴーグルの雪を落としたあと、水滴を拭き上げるために使います。

Amazonで買ったPetasonienの「メガネ くもり止めクロス」(600回繰り返し使えるタイプ)は、滑る前にレンズに施して、曇り自体を少なくする効果を期待して使っています。簡単に言うと、曇り止めです。ラーメンを食べる時に、このクロスで拭き上げたメガネを掛けていても曇らない、というような使い方です。商品の説明どおり、レンズの外側と内側の両方に使っています。

拭き上げたあとに息を吹きかけると、曇らなくなりました。ただし、ゲレンデでどこまで効果が続くかは、私には分かりません。曇り止めを塗ることは、していません。

OAKLEY公式は、レンズのお手入れにOAKLEYのバッグかクリーニングキットを使い、その他の溶剤や化学薬品、他社のクリーニングキットは使わないよう書いています。曇り止めクロスそのものについての記載は、見つかりませんでした。

👃 バラクラバの鼻息で曇る

バラクラバをしている時の呼吸の仕方。鼻で呼吸する時は鼻だけ出して息を上へ逃がし、口で呼吸する時は口まで出して息をゴーグルから離す

バラクラバをしていると、鼻息でゴーグルが曇ることが、何回もありました。今は、鼻で呼吸する時は鼻だけ出し、口で呼吸する時は口まで出すようにしています。

ゴーグルの隙間と息の関係。左は隙間から暖かい息が入ってレンズの内側が曇る(✕)、右は顔にぴったり付けて隙間がなく曇らない(◯)

バラクラバを鼻まで上げていると、鼻や口から出した息は、服の中にこもるか、目のほうへ抜けていきます。この時、ゴーグルを顔にきちんと付けていなくて隙間があると、そこから暖かい息がゴーグルの中に入ります。すると、レンズの外(冷たい)と内側(暖かい)で温度差ができるので、曇りやすくなります。しかも、内側に入ってくるのは息なので、水分をたっぷり含んでいて、さらに結露しやすくなります。暖かい部屋の窓ガラスの内側に水滴がつくのと同じです。

だから、バラクラバを使う時ほど、ゴーグルを付けたあとに、顔との隙間をなくすことが大事です(次の見出しで書いています)。

📚 調べて分かったこと:息とフェイスカバー(私の体験ではありません)

・息が通る、軽いフェイスカバーを選ぶ。バラクラバなどをゴーグルの下に押し込まない。暑い時は、顔のカバーを一時的に下げて熱と湿気を逃がす(Anon公式)。

・息をレンズに当てないという考え方は、私のやり方と同じでした。

バラクラバをかぶった時の髪の話は、別の記事に書いています。

▶ バラクラバを脱いだ瞬間の髪ペタンコ問題|寝ぐせと同じ仕組みだった。12年で唯一効いた対処法

🥽 付け方で、顔との隙間をなくす

ゴーグルの付け方の3コマ。①付けたらバンドの長さを調整する ②レンズを軽く顔に押し当てる ③上下に動かして隙間をなくす

ゴーグルを付けたあとは必ず、バンドの長さを調整する部品を動かして、締め付けの強さを調整しています。

その後、レンズを軽く顔に押し当てて、レンズ自体を上下に動かしながら、顔に密着させます。目的は、顔とゴーグルの隙間をなくすことです。隙間があると、雪しぶきや息が入る入り口になります。

📚 調べて分かったこと:ゴーグルのフィット(私の体験ではありません)

・顔に隙間なく密着するものを選ぶ。ヘルメットや帽子をかぶった状態で試着する(Smith公式)。

・フィットが悪いと、冷気が入る(100%公式)。

🎒 レンズは朝に決める。それでも変わる時は車に戻る

レンズを朝に決め、天気が変わったら車に戻って交換する3コマ。①朝、天気を見てレンズを決める ②天気が変わったら車に戻る ③車内でレンズを交換する

スペアレンズは、基本的に朝、天気を見て決めます。ただ、雪山の天気は変わりやすいです。晴れると思っていたのに、滑り始めたら曇ってきた時は、急いで車に戻って、レンズを交換しています。

リフトに乗っている間は、何もなければ、ゴーグルを付けたままにしています。雪が降っている時も、眩しい時もあるからです。スマホの画面が見にくい時だけ、おでこまで上げます。

📚 調べて分かったこと:おでこにゴーグルを乗せること(私の体験ではありません)

・ゴーグルをおでこに乗せると、熱と湿気が閉じ込められて曇る。おでこには乗せず、ヘルメットの上に乗せるか、手に持つ(Smith公式)。

・ゴーグルを頭や帽子にのせると、通気ポート(ゴーグルの空気の通り道)の働きが落ちて、溶けた雪や汗の水蒸気が内側に入り込む。くもりを抑えるため、ゴーグルは常に顔に着ける(OAKLEY公式)。

・私のおでこに上げる使い方は、メーカーが勧めていない方法です。

❓ よくある質問

使い終わったゴーグルの手入れ。①タオルの上で完全に乾かす ②袋に入れて涼しい場所に保管する

Q. ゴーグルは、使い終わったらどうすればいいですか?

A. 完全に乾かしてから、袋に入れて保管してください。Anon公式は、完全に乾かすこと、直射日光を避けて、涼しく乾燥した場所に置くことを書いています。

Q. ゴーグルをケースに入れる時、気をつけることはありますか?

A. 上から物を載せるなど、圧力がかからないようにしてください。SWANS公式は、ケースに入れていても圧力がかかった状態で保管すると、ダブルレンズはレンズ剥がれの原因になり、レンズ間のくもりが発生する原因になると書いています。

Q. ゴーグルを、車の中に置きっぱなしにしてもいいですか?

A. 避けてください。OAKLEY公式は、車のダッシュボードやバックミラーなど、熱と日光が集中する場所に放置しないよう書いています。SWANS公式は、保管に適さない場所の例として夏場の自動車の中を挙げ、50℃以上の高温と多湿を避けるよう書いています。

📝 まとめ

夕日のゲレンデを滑るスノーボーダー。ゴーグルは曇っておらず、曇りの原因は中に入った湿気という言葉

ゴーグルが曇る原因は、中に入った湿気です。転んで雪が入った時は、振って落とし、濡れたまま擦らず、押し当てて吸います。

付け方で顔との隙間をなくし、息はレンズに当てない。私が毎回やっていることは、メーカー公式の情報と、ほとんど同じ方向でした。ただし、ハンドドライヤーを使うことと、おでこに上げる使い方は、メーカーが書いていない、または勧めていない方法です。

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プロボックス歴約4年。2016年からAmazon・楽天で買い続けて購入件数は340点以上。プロボックスのカスタム・スノボ遠征の道具・生活用品を、実体験をもとに正直にレビューしています。
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